北大鉄研新館

北海道大学鉄道研究会の公式ブログ

【2018年11月】写真例会

11月14日、21日、28日の三日間で、写真例会を開催いたしました。

今月も多くの会員が写真を持ち寄ってくれました。その中でも撮影者選りすぐりの写真を、本人のコメントと共にどうぞ。

 

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新函館北斗の図。E5系は鼻が長すぎて、フレームに入りません(笑)

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初めてのアルペンルート訪問で、ラストイヤーの関電トンネル無軌条電車に乗車しました。

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拝島駅発車直後の八高線の車内から撮った、DE11です。床下の防音装備が異彩を放っています。

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大井川合宿の翌日、この日がラストランだったキハ58系「Kenji」を盛岡で撮影しました。

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8月に稚内へ行った時に撮影しました。夕暮れの日本海沿いを行く特急「宗谷」です。

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夕張支線、最後の新緑です。

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青春18きっぷで札幌から帰省。津軽二股駅に入線する首都圏色のキハ48は、どこか懐かしさを感じるものでした。

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大井川鐵道金谷駅に止まる、21000系臨時急行。「マル急ヘッドマーク」が付いたその姿は、南海時代を彷彿とさせます。

 

いよいよ今年もあとわずか。12月は、どのような風景が見られるでしょうか。

(文責 盥ラヒ・萩ユウ)

【2018年10月】写真例会

10月17日と24日に、写真例会を開催しました。

会員が撮影した写真をたくさん持ち寄りました。こちらに紹介するのはその一部です。撮影者のコメントとともにどうぞご覧ください。

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臨時に指定席が増結されている釧網線の快速しれとこ摩周号に乗車しました。

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根室本線別当賀・落石間の車窓。高台から太平洋を一望できます。

 

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山を越えて海へと向かう大糸線の車両後部から。

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幼稚園の時に絵本で見て以来憧れていたシベリア鉄道に乗ってきました。

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道内廃線遺構の白眉・タウシュベツ川橋梁
6月末に訪問しました。

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10月14日の鉄道の日に、釜石線を走るSL銀河に乗車しました。

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(文責 萩ユウ)

北海道での鉄研合宿は、運転体験ができる「陸別」へ

北海道は、本州に住む鉄道ファンにとって憧れの地。

たくさんの大学の鉄道研究会が、毎年合宿にて北海道を訪れます。

鉄研合宿の定番は貸切列車ですが、JRはハードルが高く現実的なのは路面電車

そんな北海道にて、気動車の運転体験ができることはご存知ですか?

 

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気動車の運転体験ができるのは、十勝地方北部の陸別町です。

北大鉄研の会員で、この陸別町2泊3日で滞在*1してきました!

体験している様子・陸別への行き方をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

 

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もくじ

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1.陸別町ってどこ?

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陸別町は、十勝地方の北端に位置する町です。

盆地のため気温の年較差が大きく、冬は “日本一寒い町” として知られています。

 

2.なぜ陸別に鉄道が?

網走への鉄道として建設され、石北本線に役目を譲った国鉄池北線(池田~北見)。

国鉄末期に第3セクターの「ちほく高原鉄道ふるさと銀河線」となったものの、利用客低迷が原因で2006年に廃線されます。

他に公共交通機関のない陸別町は、最後まで銀河線存続を求めていました。

そして廃線後も、陸別駅周辺の鉄路を残して気動車を動態保存することにしたのです。

 

3.運転体験の様子

何といっても目玉の運転体験。

綺麗✨に整備された気動車を、自分の手で動かすことができます!

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踏切では一時停止して、警笛を鳴らしてまた動かします。

気動車は独特のブレーキ具合があります。

電車のシミュレーターではこの感覚は味わえません!

 

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Lコースでは、指導員の方から床下についての説明も受けられます! 

 

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短いコースでも、元運転士の指導員の方にマンツーマンで操作を教えて頂けます。

 

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他の会員が運転しているときは前面展望も楽しめます。

方向幕はくるくると手動で回りました。

 

ここでしか味わえない体験で、やり応えバツグン!

Lコースは80分で20,000円、Sコースは構内2往復で2,000円です。

複数人で事前予約すれば貸切運行にもできるようです。

Lコースを習得すると次回は陸別駅を飛び出して本線走行をする権利も…!

 

4.コテージ宿泊

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陸別町営のコテージは清潔感があり快適に宿泊できます。

ツイン部屋×2や和室のほか、棟によってはロフトもあります。

 

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食器等も備わっており、大人数で夕食を自炊・BBQすることができます。

お風呂ではタオルが用意されており、サウナもあります。(シャンプー・石鹸なし)

お値段は6人用で18,000~20,000円、10人用で30,000円。

広々としたコテージで、一人あたり3000円ほどで泊まれるのが魅力です。

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コテージから丘をのぼると、「銀河の森天文台」があります。

陸別は肉眼でも満天の星空を楽しむことができますが、望遠鏡を覗くと惑星や星雲を天体観測することができます!

夜遅くまで開館*2しているので、夕食後にも見に行くことができます。

 

5.レンタカーでの寄り道

札幌・旭川からレンタカーを使えば、鉄道では行きにくい観光地もめぐることができます。

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美瑛・富良野では美しい開墾風景やラベンダーを見ることができます。

 

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十勝では、縁起のよさから有名になった広尾線の「幸福駅」「愛国駅」に行けます。

 

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陸別町内では、牧場の景色が広がる「トマム」地区を走ることができます。

道内は交通量が少ない広い一本道がつづき、ドライブに適した土地なのです。

 

6.鉄道・バスでの行き方

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鉄道研究会で合宿する場合、レンタカーを使わずに鉄道で行きたいと考える場合もあるでしょう。

安く移動するために普通列車乗り放題のきっぷ(青春18きっぷ・北海道東日本パス)で移動することも多いかと思いますが、北海道で気になるのは列車の乗り継ぎです。

2018年9月現在のモデルコースを組みましたので、参考にしてください。

ゆき(札幌➡陸別)

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札幌・旭川から富良野へ向かうと、代行バス*3新得へ抜けることができます。

帯広にて時間に余裕がありますから、豚丼の駅弁で遅めの昼食も取れます。

帯広もしくは池田から十勝バス*4に乗車して陸別まで向かいましょう。

終点は運転体験施設である陸別駅前です。コテージへはタクシー等で移動になります。

石北本線経由では、特快きたみ*5では不向きなため、特急乗車が必要になります。

 

かえり(陸別➡札幌)

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※今年3月のダイヤ改正で、石北線遠軽16時35分発旭川行き普通列車旭川19時50分着となっている。

午前中に運転体験が終わる場合は、北見バス*6で北見へどうぞ。

石北本線普通列車では、遠軽の1時間半滞在を経て旭川に20時に着きます。

午後までゆっくり滞在した際は、十勝バスで帯広まで行きましょう。

青春18きっぷなどで札幌へ向かう場合は、新得新夕張間の特例乗車*7を利用することができます。

代行バスは、運休区間の終端駅である東鹿越まで運行されます。

 

皆さんもぜひ、陸別に足を運んでみて下さいね!

 

(羽ロク)

*1:レンタカーを使用しているため、非公式行事の扱い。

*2:4月~9月:14:00-22:30、10月~3月:13:00-21:30

*3:2016年の台風による被災で長期運休中の東鹿越~新得代行バス。JRの乗車券で乗ることができる。

*4:帯広~陸別:2260円・池田~陸別:1850円

*5:北見駅で2分接続のバスがあるが、バス停が駅前でないためリスクが高いうえ、陸別到着が20時半を過ぎてしまう。

*6:北見~陸別:1550円

*7:普通列車が運行されていない区間のため、区間内に限り乗車券のみで特急自由席に乗車可能な制度。新夕張駅を通過する特急では適用されず、区間外まで乗る場合は全区間の乗車券・特急券が必要。

富山地鉄貸切&大井川鐵道SL乗車

北大鉄研では、毎年夏休みに全国各地で列車に貸切乗車しています。

今年は9月4日に富山地方鉄道の市内線に貸切乗車しました。また、貸切ではありませんが9月7日に大井川鐵道のSLかわね路号に乗車しました。

 

【9月4日(火) 富山地鉄

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富山地鉄ではレトロ電車を貸し切り、環状線を一周しました。普段この車両が環状線を走ることはなく、このような富山城とレトロ電車の組み合わせはめったに見られないようです。

 

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乗車時間は23分程度と短かったですが、参加者はレトロ電車の雰囲気を満喫しました。

 

【9月7日 大井川鐵道

大井川鐵道は現在4両のSLを動態保存しており、ほぼ毎日SLを走らせている全国で唯一の鉄道会社です。

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当日は「トーマス号」の運転日であったため、SLの整備工場が一般開放されており、私たちも乗車前に工場見学しました。

写真は整備中のC10形8号機です。もともと製造数が少なかったC10形はこの1両を残してすべて解体されているため、大変貴重な機関車となっています。

 

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工場見学の後、SLかわね路1号に新金谷から千頭まで乗車しました。

牽引機はC11形190号機でした。この機関車は国鉄に在籍していた当時、お召し列車を牽引した華々しい経歴があり、また29年間の静態保存から復活した車両でもあります。

千頭までの1時間強の間、参加者は旧型客車を堪能しました。

 

(萩ユウ)

混列49号の通信販売開始&コミケ参加報告

8月12日、当会はコミックマーケット94にサークル参加し、会誌「混合列車49号」を販売しました。

特集は「都市間輸送」です。特集記事のほか、会員がさまざまな記事を執筆しました。

 

コミケ当日はちょうど札幌市電100周年の日でもあり、混合列車49号にも札幌市電を扱った記事が収録されています。

 

おかげさまで当日は約50部を売り上げました。ありがとうございました。

 

また、通信販売の受付を開始します。混列49号のご購入を希望される方はhokudaitetsuken◎gmail.com(◎を@に変えてご送信ください)までご連絡ください。

その際、混合列車49号希望の旨と、冊数、送付先住所、名前の記入をお願いいたします。

 

(萩ユウ)