北大鉄研新館

北海道大学鉄道研究会の公式ブログ

No.146 特急「旭山動物園号」運行終了

2018年3月24日、25日のラストランをもって特急「旭山動物園号」が運転終了しました。

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旭山動物園号は、2007年にキハ183系を改造して臨時として運行を開始しました。

当時は4両編成でしたが、翌2008年より1両追加され5両編成で運行されました。各車両の側面には、車両に名付けられた動物のラッピングが施されました。

2013年にはリニューアルが施され現在の姿になりましたが、老朽化しているキハ183系非貫通車である本車も引退することとなりました。

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車内は座席に動物のカバーがかけられ、各車両に記念撮影ができる座席があるなど、行く前から動物園を楽しむことが出来る作りとなっています。

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特に1号車はフリースペースとなっており、モグモグコーナーというカーペット敷きのコーナーや記念撮影ボード、スタンプ台があります。

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ラストラン当日は乗車時にもらえる証明書だけでなく限定の列車ガイドやプラレールと動物フィギュアが貰える抽選が行われました。

また旭川駅では着時と発時にセレモニーが開かれました。

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旭山動物園号は従来、大橋俊夫*1による「俊夫おじさん」としての自動放送が流れていました。

ラストランでは、俊夫おじさんによる自動放送でのラストラン放送が流れました。

 

今後は旭山動物園号に代わって、ライラック号の1号車の一部を記念撮影スペースにした「ライラック旭山動物園号」が、土日などに運行されます。

 

(桂ラノ/写真1枚目:淀ホモ/編集:羽ロク)

*1:JR北海道の特急・快速エアポートの自動放送を担当するナレーター。65歳

No.145 特急"北斗"定期運用終了

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2018年3月17日のダイヤ改正を以て、キハ183系による札幌~函館間の「特急北斗(左)」が運転終了しました。

札幌と函館を結ぶ特急は、定期列車はすべて「スーパー北斗(右)」となります。

 

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特急北斗は、国鉄型のキハ183系によって運転されてきました。

札幌~函館を3時間ほどで結び、最高130km/hで走る北海道特急の花形でした。

炎上事故などを受けて晩年はスピードダウンが図られていました。

 

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キハ183系のうち貫通形先頭車、いわゆる「スラントノーズ」が引退する見込みです。

北斗運用に就いていたキハ183系を転属させ、老朽化したスラント車を引退させます。

今後のキハ183系は、貫通型先頭車がオホーツク・大雪のみで定期運用されます。

 

スーパー北斗は、キハ261系キハ281系により運転されます。

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キハ261系では近年、従来の青色塗装から白色塗装への変更が進んでいます。

キハ183系の長編成が見られるのが北斗の特徴であり、思い出深い名車の引退は寂しいものがあります。

車両の不足が心配されてきたJR北海道ですが、徐々に古参車両が置き換えられ、特急網は新たな時代を迎えました。

 

 

(淀ホモ)(羽ロク)

【苗穂通信】H100系が甲種後初の日中走行

2月22日の苗穂工場の様子です。

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構内試運転を行うキハ40-1772。試運転後、構内入れ替え専用機のDE15-2516に推進され、倉庫へ。

 

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構内試運転中は、付近に「試運転中です、ご注意ください。」という、作業員に注意を促す放送が流れています。

電車が試運転を行う場合、放送に加えて「試運転中」の文字が点灯し、上部の回転灯が点灯します。

 

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入れ替えに使用されたDE15-2516は、かつて道内で活躍し、籍を抜かれて機械扱いとなって苗穂で余生を過ごしています。車番は現在も掲出されていますが、既にその籍のないいわば幽霊みたいなものです。

 

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キハ40-1772以外にも、いくつかの車両を入れ替えていました。

 

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歩道橋*1から、工事中の新ホームを通過するライラックを撮影。

 

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入場回送、及び出場回送送り込みとして利用されている1191列車*2が、DE10単機で登場。1191列車が単機ということは、入場回送返却、及び出場回送となる折り返し1192列車にて何かを牽引するということです。

 

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苗穂にて待機中。

 

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1192列車*3は、DE10-1742+H100-2で運行。札幌駅にて撮影。

H100形は、2月16日の甲種輸送以来、始めての日中走行となりました。 

 

(執筆:淀ホモ/加筆:羽ロク)

*1:新駅舎に視界がおおわれていますが、その下から超望遠で撮影できます。

*2:札幌運転所(手稲)→苗穂間の不定期回送。

*3:苗穂→札幌運転所(手稲)間の不定期回送。

No.144 南北線表示器更新車運用開始

 

hur.hatenablog.com

 上記記事の続報です。

前面及び車内の表示器が更新され、試運転が行われていた札幌市交5000系504号車が、2018年2月18日より運用に入っているのが確認されました。

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運番表示が小さくなり、また行先の駅ナンバーやその背景の緑色南北線の路線カラー)、英語表示などの要素が追加されています。

 

駅ナンバーや路線の色が表現されていることから、他の路線でも表示器の更新がされる可能性がありますね。

 

(淀ホモ)

【苗穂通信】苗穂駅移設工事の今

かつて北大鉄研別館には、苗穂通信というコーナーがありました。

このコーナーでは、苗穂駅西側にあった歩道橋からの撮影写真が多くなっています。

www31.atwiki.jp

 

しかし現在では、苗穂駅を西に移設する工事が進められています。

現在は駅舎が南側にのみ設置されており、線路により南北が分断されています。

そこでアリオ札幌・サッポロファクトリーへの利便性・回遊性向上のため、駅ホームを移設して南北を結ぶ橋上駅舎が建設されているのです。

平成30年度の開業に向けて工事していますので、来年3月に移設されるでしょう。

跨線橋に並行して橋上駅舎が建設されており、その下では新ホームの建設が進んでいます。

 

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新ホームの外側を函館本線の列車が通過していきます。

 

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右奥には苗穂駅旧ホームが見えます。

 

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 跨線橋と駅舎が並行して敷設されています。

 

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JRタワーライラック。かつて青函間を走っていた789系0番台が札幌へ顔を出すのは今でも新鮮です。

 

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現在の跨線橋から見る、苗穂工場です。建設中の駅舎に遮られてうまく見られません。

新駅舎が完成すれば、ガラス越しに苗穂工場がまた見られるようになるでしょう。

 

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アリオ前には踏切もあり、こちらは撮影地となっています。

 

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アリオ前には巨大な空間が広がっていますが、ここには交通広場が整備されるでしょう。アリオ札幌行のバスがこちらの交通広場で折返するようになるかもしれませんね。

 

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斜めにアクセスできるようになれば苗穂駅からアリオまで徒歩数分で行けるようになります。完成が楽しみです。

 (羽ロク)